理事会議事録

2000年前期総会議事録

開催日時:平成12年5月18日(木)19:00〜21:30

出席者:
石井明子先生(あきこ皮膚科クリニック)、石井暁彦先生(さくら医院)、岡部夕里先生(東京スキンクリニック)、木村知史先生(安見クリニック)、河野多鶴子先生(美容外科青山)、菅谷良男先生(東原皮膚科形成外科)、高須克弥先生(高須クリニック)、ルネ・デュ・クロー先生(東京スキンクリニック)、根岸重浩先生(赤坂マリアクリニック)、平田修人先生(名古屋国際クリニック)、真崎信行先生(共立美容外科)、マッキンストリ千枝子先生(高木クリニック)、森川明彦先生(銀座美容外科)、公認会計士 山口明彦先生の14名。
会長委任130名(委任状25通)、事務局長委任60名、無効委任1名(欠席)。

議題:

1. 日本美容外科ボランティアの会
 同会の理事で公認会計士の 山口明彦先生が業務契約書に基づき財務管理を担当する。監事に石井暁彦先生が就任。監事は10月と4月の年2回、会計監査を行う。設立当時の理事伊澤克巳先生、山子大助先生は退任、根岸重浩先生が新たに理事に就任。
 岡部先生より先生6月8日の勉強会で会員東皓雄先生の所属する城西病院が中心となって行っている医療ボランティア活動に関する話をして頂く予定であるとの報告があった。その際重点的な説明をして頂くためもあり、本会の活動計画について案を募ったところ、高須先生より「国内外の被災地に人材派遣を行う」、根岸先生より「発展途上国に使わなくなった医療機器を寄付する」、マッキンストリ先生より「製薬会社と協力して抗生物質等医薬品を寄付する」などが提案された。
 会員集めについて、公認会計士 山口先生より、日本美容外科医師会の会員を自動的に日本美容外科ボランティアの会の会員にするシステムには、NPO法人の趣旨に照らして問題があり、医師以外の誰でもが参加できるような募集の仕方でなければならないことが示された。高須先生や真崎先生より共同広告や表彰状授与などの対価を前面 に募集した方が集まりやすいとの意見もあったが、最初の試みとしては、六月末号医師会ニュースに入会案内を同封することとなった。

2. 会員登録状況
 高須先生より平成11年9月17日〜平成12年5月17日の新規入会者57名、現在会員数191名、内支払い済み101名、未払い90名と報告された。

3. 会計収支報告
 高須先生より高須クリニックに事務局設置以来の会計収支報告が配付された。詳細は追ってIPに掲載。岡部先生より会費収入が順調に伸びていること、広報委員会及び学術委員会の活動は自己採算がとれていること(会報業者は広告費、勉強会は参加費でまかなわれている)、また、事務局の人材費や運営に要する通 信費などの関係者自己負担によるコスト削減により、当面は経営収支黒字と報告された。

4. 役員移動報告・役員選定方法
 山子 大助先生が理事を退任し、新たに根岸重浩先生が理事に就任。会長の任期は就寝就任より2年とする。期限近くなり候補者がいれば選挙、過半数で決定し、いなければ、現会長が留任。

5. 広報委員会活動(日本美容外科学会ニュース)
 今のところ原稿は十分あるが、毎回入稿が遅いのが多少難。
 情報コーナーを作ることとなった。求人については1スペース1万円(消費税別 )、他の広告(求職、個人展案内など)は無料。菅谷先生が求人広告のサンプルを作成する。

6. 学術委員会報告(勉強会・日本医療ピーリング研究会)
 学術的な集まりに対する会員の関心は非常に高く、積極的に行っていく予定。
 6月8日(木)の勉強会は、平田修人先生をpeer teachingの講師として二重瞼形成をメインテーマに六本木プリンスホテルで開催。現時点で28名の申し込みあり。
 8月、12月の勉強会は休みとし、遠方の先生が参加しやすいように、10月8日(日)(翌日祝日)夕方より医師会総会・勉強会を開くことが提案された。

7. インターネット関係
 デュ・クロー先生より日本美容外科医師会のIPの内容及びレイアウトが新しくなったことが報告され、デモンストレーションが行われた。

8. 美容医学110番・連合広告
 岡部先生より,広告参加クリニックがモデルクリニックのような印象を与えないように工夫され、広告部分を大きくした新しいレイアウトが配付された。同先生より美容医療110番を担当するクリニックが少数なので、増やす試みとして6月より美容医療110番を担当した月のみ広告料を半額にすることが提案され,承認された。また,同先生より,現在連合広告が医師会とは別 の口座で行われ、広告料の採算がとれていること,割引により赤字は発生しないことが報告された。高須先生より割引するよりも黒字部分を貯蓄して、大きな広告を出すのに使ってはとの意見も出た。

9. 日本美容外科学会との関係
 最近入会した石井明子先生に学会と医師会の差について訪ねたところ,学会は入会が難しいとのイメージがあるのに対し、医師会はオープンな点がメリットとの答えであった。同先生や菅谷先生に確認した結果 ,学会と医師会は別のものであることは、今では対外的にも明らかとの結論になった。
 定例の日本美容外科学会には、医師会員が学会会長の場合には今まで通り協力する。

10. その他
 無資格者の美容行為による被害が急増している。しかし、医師に対するより広告規制等の点で自由に営業できる現状では、「美容は医療行為で無い」との危険な観念が定着してしまうのではないかと危惧される。菅谷良男先生が健康被害対策委員長に就任することが提案され、まずはニュースとIPで現状に関する医師側の意思表示をすることが決まった。
高須先生より良質のエステは医療を要する顧客を紹介してくれるので、友好関係を保つべきとの意見も出された。

岡部会長は、議事録署名人に高須克哉先生、真崎信行先生を指名し閉会した。