理事会議事録

第5回日本美容外科医師会理事会議事録

開催日時:平成12年9月14日(木)18:00〜18:45
場  所:六本木・東京スキンクリニック会議室

出席理事:
岡部夕里先生(東京スキンクリニック)
高須克弥先生(高須クリニック)
ルネ・デュ・クロー先生(東京スキンクリニック)
根岸重浩先生(赤坂マリアクリニック)
平田修人先生(名古屋国際クリニック)
マッキンストリ千枝子先生(高木クリニック)
以上6名

事務担当:田口順一郎氏

議  題:

1.  健康被害対策委員会関連事項
 岡部先生より、悪質エステ業者に積極的に対処する件について健康被害対策委員長菅谷良男先生と協議した結果 、ホクロ取りなど明らかな医療法違反の広告に関して警視庁生活安全部薬物対策課(霞ヶ関所在)に相談しても、なかなか取り合ってくれず、エステ被害に関心のある菅谷先生の顧問弁護士に数十万円の費用で告発してもらえるとのことなので、こうした手段をとるのはどうかとの提案があり、理事全員がこれに賛成した。菅谷先生によれば、以前新聞に掲載された意見広告には多額の費用がかかっているが、告発となれば同先生の知人で国会記者クラブの一員に無償で記事を書いてもらえるそうである。根岸先生より、知人のレポーターの梨元氏にテレビで取り上げてもらうことも可能との申し出があった。

2. 美容医学110番関係
 真崎先生作成の対応内訳に従い1999年10月〜2000年9月までの1年間に渡る電話相談を処理した上で、この結果 からクリニック名別件数を省いたものをホームページで一般会員の参考として公開する。クリニック名別 件数を入れたものは理事会のみの資料とする。以後3ヶ月毎にデータ処理を行い、結果 を公開していく。
 田口氏より「美容外科119番」という名称のホームページで「推薦できない美容外科」を掲載している旨の報告があった。名誉毀 損、営業妨害などで責任者を訴えて然るべき内容のため、事務局で誰が関与しているかを調べた上で日本美容外科医師会としてプロバイダーに抗議を申し込むなどの対策を検討する。該当会員には事務局よりこの事実を知らせる事となった。

3. 連合広告関連事項
 岡部先生より、連合広告協賛クリニックに非会員・会費未納者がまだ含まれているようなので、再度事務局鈴木氏に確認するとのコメントがあった。
 協賛クリニックの一つに対する、既に死亡した前院長が10年以上前に行ったという手術についての、精神に問題があると思われる人からのクレームと関連して、広告をやめさせるようにとの嫌がらせの手紙が医師会会長及び雑誌社に対して届いた件に関し、岡部先生より報告があった。同先生が、事実関係を確認した上で、このクレームが現院長にも医師会にも直接関係の無い問題との結論に達し、その旨の正式な返答を送った後、また筋の通 らない手紙が届いていることに関し、今後の対処について検討した結果、暫く様子を見る事となった。

4. 学術委員会関係
 デュ・クロー先生より、第5回勉強会・第3回日本脂肪吸引学会プランニングについて、講師を務める理事に対して内容の確認があった。
 根岸先生、高須先生、真崎先生が脂肪吸引の歴史について話す。真崎先生が脂肪吸引についてのアンケートを9月末までに作り、結果 報告を行うと共に,それについてのディスカッションを行う事となった。また、「filler( soft tissue augmentationよりわかりやすいので )によるシワ治療」のテーマで、高須先生、根岸先生、マッキンストリ先生が発表する。テーマごとの各自の持ち時間はQ&Aを含め10分程度とする。さらに、参加募集時に脂肪吸引とシワ治療に関する質問を募集し、送られた質問に発表者及び他の参加者が答える形でディスカッションを進める。
 
5. 広報委員会関係
 平田先生より,日本美容外科医師会ニュース8月号のコストの報告が配付され、4ページでも6ページでもあまり金額に差が無い旨報告された。
 高須先生が、来年6月に中国・大連にて開催予定の日本美容外科学会の案内と、10月始めに銀座三越で行われる根岸先生の絵画個展に関する記事を10月20日頃までに書く事となった。
 業者広告の料金体系について、現在表・裏面広告を交互に掲載している二社に限って割引きが適用されているが、1回限りの申し込みに対して1年契約した場合の割引きをより一般 的な形で検討する事となった。また、平田先生は現在の設定が高いとの意見であったが、岡部先生は料金を引き下げるよりも、発行部数を増やして現在ニュースが送られていない日本形成外科学会や日本皮膚外科学会の会員に送付することにより、医師会の新会員を開拓する方向で考えたいとの意向であった。高須先生は、高料金が理由で広告掲載を見合わせるという事態が起こらない限り改定しなくてよいが、広告掲載依頼先の業者からレーザーなどの医療機器を購入する際、割引額への反映がありうるとの意見であった。協議した結果 、この問題は当面保留となった。

6. 日本美容外科ボランティアの会関連事項
 事務局より8月に8名の入会があった旨の報告があり、日本美容外科医師会ニュースに入会者を掲載する事となった。
 平田先生より,募金箱について現在検討中である旨の報告があった。

7. その他
 岡部先生より,日本美容外科医師会と日本美容外科ボランティアの会の医師役員は基本的に同じとの当初の方針に基づき、日本美容外科医師会監事の欠員補充に、前回の総会で日本美容外科ボランティアの会監事に任命された石井暁彦先生(いしい皮ふ科クリニック)を、次回の日本美容外科医師会総会において推薦したいとの提案について、全員一致で推薦する事となった。

 2000年度後期日本美容外科医師会総会を11月11日(土)18:30〜19:00六本木プリンスホテルにて行い、総会開催後次回の理事会の予定を決める。