理事会議事録

第4回日本美容外科医師会理事会・第1回日本美容外科ボランティアの会理事会議事録

開催日時:平成12年7月6日(木)19:15〜21:45
場  所:六本木・東京スキンクリニック会議室
出席理事:
岡部夕里先生(東京スキンクリニック)
高須克弥先生(高須クリニック)
ルネ・デュ・クロー先生(東京スキンクリニック)
根岸重浩先生(赤坂マリアクリニック)
真崎信行先生(共立美容外科)
以上5名
また,日本美容外科ボランティアの会関連事項の討議には同会のみの理事として山口明彦氏が出席

議  題:

1. 日本美容外科医師会ボランティアの会関連事項
岡部氏より,同氏作成の入会申込書「日本美容外科ボランティアの会入会のお誘い」を6月末及び8月末発行の日本美容外科医師ニュースに同封して会員募集を行うことが報告された。これに対する反応を見て,会員集めの方法をさらに検討していきたいとの説明があった。
岡部氏より質問のあった入会金・年会費の税務上の取扱いについて,山口公認会計士より,法人の場合は困難であるが,個人事業主の場合は交際費として認められることが説明された。
岡部理事長に,城西病院の東皓雄先生から同病院と連携して医療ボランティア活動を行ってきた日本国際親善厚生財団事務局及び城西総合健診センター(茨城県結城市所在)の視察訪問招待の申し出があった件については,8月御盆休み後の日曜日に希望する理事及び事務関係者が見学に行くことに決まった。詳細は岡部氏より各希望者に後日連絡する。
山口氏より,東京都当該管轄庁に対して行う3月末締め日本美容外科医師会ボランティアの会の決算報告は6月末完了した旨が報告された。
岡部氏より日本美容外科医師会ボランティアの会事務局を十仁病院(東京都港区)内に置き,財政管理担当の山口氏と連絡を取り合いながら,入会手続き・会員名簿管理等の事務を受け持ってもらうことが報告された。山口氏の質問に対し,法人住所は理事長の医療機関(東京スキンクリニック)の住所のままとするとの答えであった。

2. 事務局関係
岡部先生より,前回理事会以降の日本美容外科医師会入会者の入会申込み書が回覧され,各理事により入会に異存の無いことが確認された。
その際同先生より,違法行為等で問題となりうる医師の入会を未然に防ぐために,入会申込書に,例えば,「禁固刑以上の刑罰に処せられたことがあるか否か」の記入欄を設けるべきかと問いかけがあった。賛否両論があったが,全体として,倫理に反する行為を行ったなどの理由で会員として不適な者を医師会が脱退させる権利を有することが定款に明確に唱われていれば,オープンな会のままのがよいとの結論に達した。
これに関連して,根岸先生が会員による非倫理的行為に関する噂を指摘し,対処法について問題提起したが,まずは同先生が事実関係を確認することとなった。
岡部先生が,医師会会長が事務局長,日本美容外科学会長梅澤文彦先生,日本美容外科学会誌編集長赤松隆先生との協議した上で,十仁病院内に日本美容外科医師会東京事務所を設置し,同院内日本美容外科学会事務局の田口順一郎氏に,手取り月額50,000万円の報酬で,ボランティアの会関係,美容医学110番応対記録のデータベース作成など,医師会の仕事を補佐してもらうこととなったと報告、これは高須クリニック内の事務局で無償で行われている医師会の事務仕事が増える一方で事務局の負担が限界に近付いていること,また,学会の財政状況に鑑み,学会事務局に医師会の仕事を兼務してもらう代わりに人件費を一部負担することにより学会業務の安定化が図れることを考慮した上での決定である。

3. 連合広告・美容医学110番関連事項
岡部先生より,連合広告参加クリニックの中に未だに,医師会年会費未納者,しいては,非会員がいることが報告され,高須先生が直接連絡することとなった。また,該当者及び対応記録の報告を怠っているクリニックに対しては,美容医学110番応対月の広告費を半額にする特典を与えないこととなった。
田口氏が作成・管理する美容医学110番応対記録データベースの扱いに関する協議の結果 ,クレームに関する情報は公開すると,悪用が危惧され,また,医師間の軋轢につながる恐れも十分あるため,一切非公開とし,理事会のみにて検討することとなった。このデータベースは,患者数を考慮してもクレーム件数が特に多く,その内容からして問題があると思われる医師・医療機関の発見と共に,美容外科治療に対する具体的な関心のあり方や新しい治療手段に対する大衆の反応を知るのに有益との意見が出た。岡部先生より,田口氏がデータ処理の際にクレームのあった医師・医療機関をリストアップすることが提案された。また,相談内容の処理については,真崎先生が次の理事会までに今回提出されたデータを分析し,その報告結果 に基いて,考えていくこととなった。
金銭目当てでクレームを付ける悪質患者の発見には,美容医学110番の有用性は限られているとの全体的意見により,こうした患者のリストを作成するために美容外科医110番を日本美容外科医師会ニュースに広告することとなった。

4. 広報委員会関係
前回理事会以降理事から業者に対する医師会ニュース広告掲載の呼び掛けは進行していないとわかり,改めて真崎・根岸両先生から業者に依頼してみることとなった。
よろず情報コーナーの求人案内は6月末ニュースでは菅谷良男先生の掲載した1件に留まった。真崎先生、高須先生が広告掲載を検討することとなった。岡部先生より個人的な知らせなども率先して掲載に協力して欲しいとの要請があった。

5. 学術委員会関係
デュ・クロー先生より,6月8日に六本木プリンスホテルで開催された第3回勉強会は参加者約40名と盛況であった旨が報告された。
岡部先生より,9月14日(木)に第4回勉強会・第2回日本医療ピーリング研究会を合同開催し,7月中に送る予定の埋没法及び医療ピーリングに関するアンケートの結果 に基づく,参加者間のディスカッションを中心とした会を計画しているとの報告があった。
第5回勉強会は11月11日(土)に日本脂肪吸引学会と合同開催とし,前半の勉強会は「シワ治療」をテーマとし,根岸先生がコラーゲン注入のピア・ティーチングの講師を務め,後半の脂肪吸引学会では,まず根岸先生がdermatolipectomy(皮膚脂肪切除術)について話した後,高須先生と真崎先生が全身麻酔下の大掛かりな脂肪吸引からtumescent techniqueを用いた局所麻酔下の最小侵襲による脂肪吸引に至るまでの歴史的変遷について講議することとなった。

次回理事会は9月14日(木)18:00〜19:00東京スキンクリニックにて行う。